W020 フランチェスコ・ランディーニ(Francesco Landini またはランディーノ Landino)は、イタリアの作曲家、オルガニスト、歌手、詩人、楽器製作者。14世紀後半で最も有名かつ尊敬された作曲家の1人である。音楽で聴衆を感動させるというランディーニの評判はかなり高く、作家たちは「その旋律の甘美さはまるで胸から心臓を飛び出させるほど」と記している。彼は、「イタリアのアルス・ノーヴァ」と呼ばれることもある、イタリア・トレチェント様式の代表的人物だった。現存している作品はもっぱら世俗音楽である。多くの作品は自分で詞を書いたと言われている。作品は主にスクアルチャルーピ写本の中に残されており、それは現存する14世紀のイタリア音楽のほぼ1/4にあたる。「ランディーニ終止(Landini cadence)」または「Landino sixth」という終止の手法にその名を残しているが、彼が始めたのではない。自分の音楽に一貫してこの終止を使ったので、その名祖になったことは妥当とも言える。
Francesco Landini (c1325-1397)